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根管治療とは

根管治療とは

歯根(歯の根)の中にな『根管』という管があり、その中に歯髄(神経や血管)が通っています。
重度のう蝕(むし歯)になると、う蝕の病原菌が歯髄まで到達、感染し、激しい痛みを引き起こします。そこまでう蝕が進行してしまった場合、感染した歯髄を取り除く必要があります。また、歯根の先に膿が溜まるといった『根尖病変』になった場合も、同様の処置が必要となります。これを『根管治療』といい、治療せず放置すると最悪の場合、抜歯となります。感染した歯髄を全て取り除き、洗浄・殺菌した後、隙間なく薬剤を詰めて密封し、被せもので補います。
この治療は数回の通院が必要となります。

精密な根管治療とは

保険診療では以下がほぼ使用できません

  • ラバーダム防湿(ゴムのシートをつけ、治療中の唾液等の混入を防げる。根管治療において重要な根管の無菌化に寄与し、治療の成功率向上につながる。)
  • マイクロスコープ(手術用顕微鏡)
  • 歯科用CT(断層撮影装置)
  • 効果的な薬剤(MTAセメント)
  • 特殊な器具(ニッケルチタン超弾性ファイル)

ご自身の歯を生涯健康な状態で維持するためには、本来上記のような精密な根管治療が必須です。
根管治療の先進国はアメリカですが、アメリカの歯内療法(根管治療)専門医はマイクロスコープを用いて治療することが義務付けられています。また。アメリカでは1本の根管治療が15~20万円ですが、最新の設備、技術を用いて行われた根管治療の成功率(再発しない)は約90%以上です。(日本の保険診療による根管治療成功率は50%程度です。)
日本には、まだ数としては少ないですが、精密な根管治療を専門と標榜している歯科医師も存在します。(当院から専門医へのご紹介もできます)

当院ではマイクロスコープを使った
精密な根管治療を行なっています

根管治療で重要なのは、その精密性です。歯を削り過ぎると、歯の根が折れてしまうリスクが高くなり、また、洗浄や消毒が不完全であると、根管内の細菌感染の再発リスクが高くなります。
縫い針程度ほどの細い根管で正確な処置を行うために、当院では視野を20倍にまで拡大できる「マイクロスコープ」を導入し、根管治療を行っています。また、治療中の根管内への唾液や細菌の侵入を防ぐため、処置をする歯以外をゴムシートで被う「ラバーダム防湿」も行っております。

ラバーダム防湿で細菌の侵入を防ぐ

いくら歯の根を洗浄・消毒しても、治療中に細菌が侵入しては徹底した治療とは言えません。
当院では、根の治療や虫歯治療の際、唾液や菌が歯の中に入ってこないよう、カバーをしています。
薬剤や器具の誤嚥防止、舌や頬粘膜のケガの防止、湿気がこないようにするためだけでなく、詰め物の接着強度が飛躍的に上がります。